デジタルサイネージの仕組みやコンテンツについて解説
ロングマン現代英英辞典では、「signage」を以下の様に説明しています。
「the signs in or on a building, or in a public place」
※建物または公共の場所にある看板
さらに頭に「digital」をつけることにより、「建物または公共の場所にあるデジタル看板」という 意味になります。 近年使われているデジタルサイネージという言葉の意味はここまでで十分だと思いますが、 「sign(標識)」と「signage(看板)」の違いは何か?という疑問が出てきたので、考えてみます。 まずsignageをsign + age という単語に分けて考えてみると、 接尾辞ageには単語を、"~なこと"、"~な状態"という意味に名詞化する役割があるので、 sign + age は「標識を出していること」や、「標識を出している状態」と言った看板そのモノではなく 標識を出しているコトを意味していることが分かります。 一般的にデジタルサイネージというとデジタル看板そのモノを指す言葉とし広まっており、 日常的に使用するには、十分な認識ではあると思いますが、 単語の意味から考えると"デジタルな標識(表示)を出しているその状態"を指している言葉だということわかります。
近年のデジタルサイネージでは街中にも多くのコンテンツが表示されています。また実際に弊社で納品したお客様でもデジタルサイネージに多種多様なコンテンツを表示されております。その中でも多く見るものや、多く納品したコンテンツの種類についてまとめてみました。
店舗紹介やお知らせのポスターを表示
イベント情報や施設の予約情報等を表示
会議室・控室等に設置したサイネージに表示
外部情報提供会社から提供された天気・ニュース等の情報を表示
Webページを表示
HLS、RTSP、MJPEG等のストリーミングプロトコルを使用し、表示
システムからの情報を連携し、表示
Twitter、Facebook、Instagram等の情報をAPI連携し、表示
デジタルサイネージでコンテンツを配信する方法は大きく3つあります。それぞれの配信方法についてメリット、デメリットがあります。
コンテンツを書き込んだUSBメモリーやSDカードなどを差し込んで、STBにコンテンツを配信する方法です。
スタンドアロン(USB)配信はネットワーク接続がないため、LAN工事等が不要になります。弊社でスタンドアロン(USB)配信で導入したお客様で多かったのが「LANに接続すると社内ポリシーの手続きが必要なので、スタンドアロンタイプにしたい」、「ネットワーク工事が出来ないのでスタンドアロンタイプにしたい」と言った理由でした。
STBをLANに接続し、コンテンツをLAN経由で配信する方式です。
スタンドアロンに比べLAN経由でコンテンツを変更できるため、コンテンツ更新の際の手間が省け、コンテンツ更新の速度があがります。また一般的にスタンドアロン配信、ネットワーク配信のデジタルサイネージでは月額費用が掛かりません。
STBをインターネットに接続し、コンテンツをインターネット経由で配信する方式です。
クラウド配信の最大のメリットはインターネットに接続できる端末であれば、場所を問わずどこからでも更新できることです。一方でクラウド配信のデジタルサイネージは一般的に1台当たり数千円の月額費用が掛かります。