- 基礎・導入
デジタルサイネージソフトとは?CMSとの違いと「導入したのに使いづらい」を防ぐ選び方
- 公開日
- 監修
- 株式会社カテナス 代表取締役 吉村 克生
せっかくデジタルサイネージを導入しても、更新が面倒で使われなくなってしまったら、もったいないですよね。
デジタルサイネージというと、ディスプレイや表示するコンテンツに目が向きがちですが、導入後の更新・配信・管理のしやすさを左右するのが「ソフト」です。
実際に弊社にも、「更新作業に時間がかかる」「特定の人しか操作できない」「次第に使われなくなってしまった」といったご相談が寄せられます。こうした課題には、導入したソフトや運用方法が現場に合っていないことが関係しているケースもあります。
では、デジタルサイネージソフトは、具体的に何をするものなのでしょうか。また、自社にはどこまでの機能が必要なのでしょうか。
この記事では、デジタルサイネージソフトの基本的な役割・機能を整理し、CMSとの関係にも触れながら、導入後も無理なく使い続けるためのソフト選びのポイントを解説します。
デジタルサイネージソフトとは?CMS・配信システムとの関係
デジタルサイネージソフトとは、ディスプレイや再生端末などのハードウェアを使って、コンテンツの表示・更新・配信・管理を行うための仕組みです。
デジタルサイネージでは「CMS」「配信システム」「管理システム」などの名称も使われます。一般的な意味合いを整理すると、次のようになります。
デジタルサイネージソフト
表示・更新・配信・管理など、運用を支えるソフトウェアの総称
主な機能領域
CMS
コンテンツを管理する仕組み
コンテンツ管理
配信システム
コンテンツを端末や拠点へ配信する仕組み
配信設定
管理システム
端末や配信状況を管理する仕組み
端末管理
※ 製品によっては、CMS・配信・端末管理など複数の機能をまとめて備えており、名称や指す範囲が重なる場合があります。
実務上のポイント
デジタルサイネージの現場では、「CMS」「配信システム」「管理システム」といった名称が厳密に使い分けられていないケースもあります。名称の違いにこだわるより、その製品で何ができるのかを確認することが大切です。
本記事では、CMSや配信・管理機能などを含め、デジタルサイネージの運用を支えるソフトウェアを総称して「デジタルサイネージソフト」と表記します。
ここでは、「何を表示するか」「いつ表示するか」「どこに表示するか」「どう管理するか」の4つの視点から、主な機能を整理します。
デジタルサイネージソフトの主な機能
01何を表示するか
コンテンツを登録・管理する
画像・動画・PDFなど、表示するコンテンツを登録・管理します。必要に応じて、内容の変更や差し替えも行います。
02いつ表示するか
表示スケジュールを設定する
曜日・時間帯・期間などを指定し、表示するタイミングに合わせてコンテンツを切り替えます。
03どこに表示するか
配信先を設定・配信する
複数の端末や拠点へコンテンツを配信します。拠点別・端末別に、表示内容を出し分けることもできます。
04どう管理するか
配信状況や端末を管理する
配信状況や端末の状態を確認し、運用状況を管理します。複数人で運用する場合は、役割分担や権限管理も重要になります。
発展機能
外部データやシステムと連携する
製品によっては、CSV・Excel・Web・業務システムなどと連携し、既存のデータをサイネージ表示に活用できます。
実務上のポイント
機能が豊富な製品ほど、価格も高くなる傾向があります。
必要以上に多機能な製品を選ぶのではなく、自社が実現したい運用と必要な機能のバランスを見ながら選びましょう。
ここまで見てきたように、デジタルサイネージソフトには、コンテンツ管理やスケジュール設定、配信、端末管理など、さまざまな機能があります。
では、その中でもCMSは、デジタルサイネージの運用に必ず必要なのでしょうか?
デジタルサイネージにCMSは必要?
デジタルサイネージを設置したあと、コンテンツを更新・差し替えしながら運用していくのであれば、基本的にCMSは必要です。
反対に、設置時に表示内容を設定したまま、その後ほとんど更新しない運用であれば、CMSを使わずに運用できるケースもあります。
CMSがなくても運用できるケース
表示内容をほとんど変更しない
設置時にコンテンツを設定し、その後ほとんど更新しない運用であれば、CMSを使わずに運用できる場合があります。
例:
- 常設の案内表示
- 固定の注意事項
- 更新予定のないコンテンツ
CMSが必要になるケース
導入後もコンテンツを更新・管理する
定期的な更新や表示内容の切り替え、複数台・複数拠点の管理などを行う場合は、CMSを利用した方が効率的に運用できます。
例:
- キャンペーン情報を定期更新
- 時間帯によって表示を変更
- 複数拠点へまとめて配信
実務上のポイント
CMSが必要かどうかを分ける大きなポイントは、「導入後にコンテンツを更新・管理していくかどうか」です。
「CMSが必要そうだ」と分かっても、次に悩むのが製品選びです。機能が多いほどよいとは限りません。自社の運用に合わない機能が多くても、使いこなせなかったり、コストだけが上がったりすることがあります。
そこで次に、自社に合ったデジタルサイネージソフトを選ぶための考え方を整理します。
デジタルサイネージソフトの選び方
01自社の運用方法を整理する
誰が更新するのか、更新頻度はどのくらいか、何台・何拠点を管理するのかを整理します。まずは製品を見る前に、自社の運用イメージを具体的にしておきましょう。
運用負担を考えるうえでは、次の3つの視点が参考になります。
- 更新方法:どのような手順で更新するか(USBで差し替える?ネットワーク経由で配信する?)
- 更新頻度:どの程度の頻度で更新するか(週1回?2週間に1回?毎日?)
- 更新範囲:何台・何拠点を管理するか(1台?10台?1拠点?10拠点?)
たとえば、1台だけの運用でも、毎日のように更新が必要で、そのたびにUSBで差し替えるのであれば、運用負担は決して小さくありません。
02必要な機能に優先順位をつける
「必ず必要な機能」と「あると便利な機能」を分け、自社に必要な範囲を見極めます。機能数の多さだけで選ばないことが大切です。
たとえば、営業時間に合わせて表示内容を切り替えたいのであればスケジュール設定は必要ですが、タッチ操作や高度なデータ連携までは不要なケースもあります。
03操作・更新のしやすさを確認する
日々の更新に時間や手間がかからないか、実際に操作する担当者の視点で確認します。機能として「できる」だけでなく、無理なく使い続けられるかも重要です。
たとえば、画像を1枚差し替えるだけでも、毎回ファイル形式の変換や複数画面での設定が必要であれば、更新作業そのものが次第に負担になることがあります。
04現在だけでなく将来の運用も考える
台数・拠点の追加や、外部データ・業務システムとの連携など、今後の活用範囲も踏まえて検討します。
たとえば、導入時は1拠点・数台だけでも、将来的に複数拠点へ展開したり、社内データや業務システムと連携して表示内容を自動更新したりする可能性があるなら、拡張性も確認しておきましょう。
KI Signはどのようなデジタルサイネージソフト?
デジタルサイネージは、導入して終わりではありません。せっかく設置しても、更新や管理に手間がかかり、使われなくなってしまっては十分に活かせません。
カテナスが開発する「KI Sign」は、現場で無理なく運用を続けられることを重視したデジタルサイネージソフトです。
日々のコンテンツを更新・管理しやすい
専門的な知識がなくても、コンテンツの登録・更新・配信を行いやすく、日々の運用負担を抑えることを重視しています。
既存環境を活かした導入を検討できる
既存のディスプレイやネットワーク環境などを確認し、活用できるものを活かした構成を検討できます。
運用に合わせてカスタマイズできる
外部データや既存システムとの連携など、企業ごとの運用や将来的な活用に合わせたカスタマイズにも対応します。
デジタルサイネージソフトに関するよくある質問
Q1: デジタルサイネージソフトとCMSの違いは何ですか?
A1: デジタルサイネージソフトは、表示・更新・配信・管理を行うソフトウェアの総称です。CMSは主にコンテンツ管理を指しますが、配信や端末管理まで含む製品もあります。名称より「何ができるか」で確認しましょう。
Q2: デジタルサイネージにCMSは絶対に必要ですか?
A2: 必ずしも必要ではありません。表示内容をほとんど変更しない場合はCMSなしでも運用できますが、更新・差し替えを続けるなら基本的にCMSが必要です。
Q3: デジタルサイネージソフトにはどのような機能がありますか?
A3: 主な機能は、コンテンツ管理、スケジュール設定、配信先設定、端末・配信状況の管理です。製品によっては外部データや業務システムとの連携にも対応します。
Q4: デジタルサイネージソフトはどのように選べばよいですか?
価格や機能数だけでなく、更新方法・更新頻度・管理範囲、担当者の使いやすさを基準に選びましょう。
Q5: デジタルサイネージが1台だけでもCMSは必要ですか?
A5: 1台でも頻繁に更新するなら、CMSを利用した方が効率的です。台数だけでなく、更新方法・更新頻度・更新範囲から判断するのがポイントです。
まとめ|自社の運用に合ったデジタルサイネージソフトを選ぼう
「デジタルサイネージソフト」「CMS」「配信システム」などの呼び方は製品によって異なり、厳密に区別されないこともあります。大切なのは名称ではなく、自社の運用に必要な機能が備わっているかです。
特に、更新方法・更新頻度・管理範囲と、担当者が無理なく使い続けられるかを確認しましょう。デジタルサイネージは導入して終わりではなく、継続して運用できる仕組みを選ぶことが重要です。
自社に必要な機能や運用方法を整理したい方は、カテナスにご相談ください。
現在の運用環境や更新頻度、管理する拠点数などを踏まえながら、無理なく運用を続けられる方法を整理します。
まだ製品や仕様が決まっていない段階でもご相談いただけます。
デジタルサイネージ運用を相談する
監修者プロフィール
吉村 克生|株式会社カテナス 代表取締役
2002年のカテナス社創業以来、全ての人に優しいユーザーインターフェイスの提供を目指して、タッチパネル式入力装置やそれを制御するソフトウェアの開発に携わる。デジタルサイネージ分野では、OEMでのソフトウェア提供や「KI Sign」の展開に関わり、導入後も現場で使い続けられる仕組みづくりに取り組んでいる。










